このプロジェクトについて

プロジェクトは、月刊「たる」で好評連載中の東京農業大学農学部准教授 川嶋舟先生の「お酒と福祉の醸す日々」に共鳴した人たちが、かねてからの先生の構想を具現化したものです。

誰もが皆一緒に手を取り合って、地域活性のために働きかけ、ノーマライゼーションの追求と地方創生、伝統文化の継承を目指す。

プロジェクトの組織として、一般社団法人「おがらまち」が川嶋先生のご指導のもと運営にあたり、月刊「たる」が全面的に協力し活動しています。

農業と福祉、そして日本の文化をつなぐ

今回の取り組みは、東京農業大学農学部准教授、川嶋舟先生の起案で始まりました。先生は「農業と福祉の連携」についてさまざまな提言をされています。これまでにも絹を紡ぐ作業と福祉の連携などを実現してきました。

川嶋先生の取り組みには、一貫して日本文化の継承が念頭にあります。絹に続くものとして、米作りと日本酒造りができないかと、今回のプロジェクトが立ち上がりました。

ブランド米「龍の瞳」でオリジナルの日本酒を
岐阜県下呂市にはブランド米「龍の瞳」を製造販売する株式会社龍の瞳があります。同社の協力のもと、就労継続支援B型事業所「ひだまりの家」(福祉施設)の利用者が田植えや稲刈りに参加。収穫したお米は、下呂市内で300年近く造り酒屋を営む株式会社奥飛騨酒造で日本酒にします。

できあがった日本酒のラベル張り、箱詰め、発送作業などの一連の作業は、ひだまりの家の方々と株式会社龍の瞳が一緒に行い、出荷。クラウドファンディングで募った資金は、これら作業の費用にも使わせていただきます。 日本酒は「特別な日、はれの日にみんなで楽しめるお酒」に仕上げて行きたいと思います。

偶然から生まれたお米「龍の瞳」

「龍の瞳」は品種名“いのちの壱”というお米です。2000年に下呂市の株式会社 龍の瞳社長の今井隆氏が田んぼに偶然生えていた背の高い二株を発見したのが始まりです。特徴はコシヒカリの1.5倍もある粒の大きさ。都内では、デパートや高級スーパーなどで販売されています。

一般の食用米と違い亜鉛成分が多く含まれている「龍の瞳」は、発酵の進行が早く、酒に変化しやすい品種です。

300年の伝統を誇る「奥飛騨酒造」

今回の日本酒を手がけるのは、岐阜県下呂市金山町にある株式会社 奥飛騨酒造(旧高木酒造)です。金山町は飛騨地方の最南端に位置し、益田川(飛騨川)、馬瀬川が合流する、地下湧水に恵まれた土地です。1720年、享保5年創業の酒造で造った日本酒の奥飛騨が、2018年には全国新酒鑑評会金賞を受賞しています。

奥飛騨酒造では、日本酒の初緑、奥飛騨の二つの銘柄のほか、ウォッカ製造もスタート。人気の「奥飛騨ウォッカ」は小泉首相が2006年のロシア訪問で、プーチン大統領のお土産として一躍有名となりました。

米作りや日本酒のラベル張りをする「ひだまりの家」利用者 

下呂市の障がい者就労支援事業所「ひだまりの家」。20名ほどの利用者が企業から受注した作業や、オリジナル商品制作などを行っています。今回のプロジェクトでは、稲作の手伝い、日本酒のラベル張り、箱詰めなどの発送準備を行います。

お互いの理解を深め共に体験を重ねる

社会で生きにくさを抱える人たちと一緒に作業を進めるには、相手への理解を深め、それぞれに合わせたコミュニケーションを取る必要があります。一方で、ひだまりの家の利用者は、農家の方と共に働く体験を積み重ねることで農業の技術を学び、農作業に慣れていくことができます。 誰もが生きることができる社会のためには、効率的ではなくても、このような関わり方も大切になってきます。

このプロジェクトを全国に広めたい!

下呂市の取り組みを全国に広めたいと考えています。根気のいる作業が得意な方も少なくありません。彼らが作業に関わることで、有機栽培や無農薬栽培の実現、遊休荒廃農地の活用などにつながるかもしれません。

農家にとっては新たな労働力となり、障がい者にとっては自立・生きる目的・居場所のひとつとなることで地域の活性化も図れます。日本の文化を代表する日本酒づくりが障がい者へのイメージを変えてくれたらと願っています。

最後に

今後、全国でこのような取り組みを増やしていきたいと思っています。新規に協賛していただける施設や酒蔵がありましたら、ぜひご参加を検討いただき、お問合せフォームまでご連絡ください。

おらがまち一同

【川嶋舟先生と、ひだまりの家利用者と、龍の瞳の社員のみなさんと、田植え参加者達】

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